Pikachuuuuuuuuuuuuu!!!!!!
■名探偵ピカチュウ
観てきました。
この前観た名探偵はコナンでしたが、今回は光彦ピカチュウです。
結論から言うと傑作だった。俺のポケモンへの想いを語る。
■『ポケモン』というコンテンツ
『ポケモン』というコンテンツが、初めて世に現れた「1996年2月27日」。俺と大体同い年くらい。
ばっちり『ポケモン世代』といったところだ。
幼少期に見たアニメは記憶が朧げながらも、1話から観たのをしっかり覚えている。
モンスターボールを投げるサトシの投球フォームに憧れた。
人生で初めて買ってもらったゲームは、パッケージに水タイプの伝説ポケモン『スイクン』が描かれている『ポケットモンスター クリスタルバージョン』。
3番目のジムに苦戦したのは言うまでもない。
そして、大人になった今でも『ポケモン』を続けている。
本当に長い間、『ポケモン』と触れ合い、青春の何割かは『ポケモン』に捧げたと言っても過言ではないだろう。
積年の想いを胸に括り付け、席へと座る。
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映画が始まり、数十秒。優雅に飛び回る鳥ポケモンたち。
「もしもポケモンが現実にいたらこんな感じかな」
という夢が、目の前に形として表れている。
映画館というのは口を開かず、極めて静かに見るものだが、この時ばかりは周りに人がいなかったのを良いことに「やべえ・・・」と一人呟いてしまった。
感無量。色々な想いがぶつかり合ってそれしか言えなかった。
街のシーン。初めて観る映画のはずなのに、登場するのはどれも慣れ親しみ、知っているキャラクターばかり。
ネットニュースで観たのだが、幼少期にポケモンを遊んだ大人の脳では、ポケモンに対して過敏な反応をする「ポケモン細胞」が発達しているらしい。
次から次へと目まぐるしく現れるポケモンを目の当たりにし、俺の脳内にある"ポケモン細胞"群 たちは10万ボルトに打たれたかのようにピリピリと痺れていた。
バトルシーン。2Dアニメの素早い動きとは対照的に、良い意味で「よりリアルで泥臭い」印象を受けた。リザードンやギャラドスの3Dな質感も相まって抜群のリアリティ。あとゲンガーの影分身好き。
研究所→森のシーン。
ドダイトス!!
ドダイトス!!!!!!!
超大迫力のドダイトスはまさにモンスター。「質量=パワー」の法則で普通にミュウツーより強そうで、ゴジラもびっくりの怪獣っぷりに息が詰まる。
そして静寂。ケガをして弱るピカチュウに見える命の灯。本当にそこに「命」があるかのように感じた。
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街に戻ってからラストシーンまでは、ある程度展開が読めたので割愛。
王道を征く家族愛シーン。普通に良い話。父子の周りを駆けるピカチュウ。
うん、最後までかわいい。
■ リアリティ
何度も書いているが、本当に「リアル」な作品だった。
ポケモンという存在はあくまで "モンスター" だが、現実にいるとすればそれは犬や猫のような、"ペット" に近しいものになるだろう。
"モンスター"という「非現実」と、"ペット" という「現実」を理想的な比率で混ぜ合わせた "リアリティ" が、きめ細かく表現されている素晴らしい作品だった。
昨今の3D技術は本当に目ざましい。俺が生まれてからは精々20年程度だが、その間にもどんどん進化しているのが見て取れ、今ではもう現実と大して相違ないようなレベルにまで達している。
もしも『名探偵ピカチュウ』に続く2作目があるならば、今回観た"リアリティ"よりも更に上を行く、進化したポケモンたちをまたスクリーンで観られることだろう。
「ピカチュウ」という看板を使ってしまったので、次の看板をどう立てるかは難しいところだが・・・
続編に期待し、岩肌に紛れるイシツブテのように待機あるのみだ。