心臓マッサージをする時に聞きたい音ゲー曲BEST3
■はえ~
「はえ~、ドラえもんの歌って心臓マッサージにピッタリなんか」
(※BPM・・・「Beats Per Minute」の略。一分間の拍数。)
「ってことは」
「BPM200くらいの曲を半分のテンポでやれば丁度やんけ」
「はえ~~~~~~」
「はえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
■BPM200~240
仮に、心臓マッサージをすることになったとしよう。
あなたはドラえもんの歌を思い出し、メトロノーム代わりにしてリズムよく心臓マッサージをする。
だが、考えてみてほしい。
もしドラえもんの歌が終わったら?
2曲目は?
そう。不可欠である。
その為、この度、来たる時のために2曲目以降の曲を音ゲー曲から用意させてもらった。
"心臓のBPM"、つまり心臓が1分間にドクンドクンと鼓動をする回数は、およそ100~120辺りである。つまり心臓マッサージをするにはそれと同じくらいのテンポで圧迫を重ねることが必要だ。
しかし音ゲーの曲は基本的にテンポが速く、BPM100~120の曲となると数が限られてくる。
そのため、代わりとして、BPM200~240付近の曲を紹介する。
ネタ記事なのでマジレスしないでください。
■1曲目『onslaught』 BPM202
※音量注意
【REFLEC BEAT groovin'!!】 onslaught / PHQUASE
俺もこれで心臓マッサージしてほし~~~~~~~
『onslaught』。カタカナで書くと「オンスロート」。
KONAMIの作った音楽ゲーム「REFLEC BEAT」に収録された楽曲。
(※REFLEC BEAT・・・落ちてくる赤とか青とか緑の◎を、指などでタッチして跳ね返すあのゲーム)
作曲者は「PHQUASE」。
発音は「フカセ」。
音ゲー曲及び作曲者の名称は初見で読めない場合が少なからずある。
"フカセ"だが、セカオワとはたぶん関係ない。
BPMは202。半分にすると101なので心臓マッサージゾーン内だ。
序盤のハイテンポに織り交ざった変拍子は聴いてて心地よいが、マッサージの難易度を上げてくる。
ここは曲をよく聴き込んで対応してほしい。
ジャケットには腕を組んでいるドラゴンが写っており、
「お前それサバンナでも同じこと言えんの?」とでも言いたげである。
確かにそうだ。
消えゆく希望。迫りくる不安。腐敗した生活。奪い合う人々。
この渇き切った現代社会はどうだ?
弱肉強食のサバンナと同じではないだろうか?
今一度じっくり時間を取って考えていただきたい。2時間半とか。
onslaught の意味は「猛攻撃,猛襲」である。
開始1秒からトップギアで飛ばしてくる音圧はまさに猛攻撃といったところだろう。
だが、気持ちは皆同じ。
今こそハートを、心臓の鼓動を一つに、
立ち向かえ。
剣(つるぎ)を取り、闘うのだ。
大いなる現代社会の闇へと。
■2曲目『Zirkfied』 BPM210
【みんなで宇宙戦争!! 】Zirkfied / iconoclasm
『Zirkfied』は iconoclasm 作曲の楽曲。
曲名の読み方は「ジルクファイド」。
作曲者の読み方は「アイコノクラズム」。
音ゲー曲及び作曲者の名称は初見で読めない場合が"結構な頻度で"ある。
BPM210。つまり105。
先ほどの1曲目とは打って変わって静かな立ち上がり。
0:50~辺りの「タッタタッタ」といった感じのリズム、通称ハネリズムは聴いてて心地よいが、マッサージの難易度を上げてくる。
ここは曲をよく聴き込んで対応してほしい。
メロディラインを走るピアノの音からは、
冷たく気高い、それでいて淑やかな印象を受ける。
だが一度動き出すと止まらない。
まさに心臓マッサージに最適の1曲だ。
タイトルの『Zirkfied』は、ドイツの英雄ジークフリートを文字ったものだろう。
ジークフリートは「竜殺しの英雄」と呼ばれ、その最期は弱点である背中を矢で射貫かれたためと聞く。
この曲を使って心臓マッサージをする時は、
ジークフリートのように気高く、
自らの手で人の命を救う英雄となることを。
どうか心に留め、忘れないでほしい。
■3曲目『リリーゼと炎龍レーヴァテイン』 BPM200
【IIDX】リリーゼと炎龍レーヴァテイン/黒猫ダンジョン【BGA】
動画に映像がついているが、音ゲー楽曲に付属する映像は大抵よくわからないことが多い。ストーリーも割と謎である。
「リリーゼと炎龍レーヴァテイン」。作曲者は「黒猫ダンジョン」。
音ゲー曲及び作曲者の名称は初見で読めない場合があるがこれはそのまま読んでよい。
これもまたKONAMIの作った音楽ゲーム「REFLEC BEAT」に収録された楽曲。
(※REFLEC BEAT・・・サービスが終了するんじゃないかと巷で噂になっている。)
楽曲の象徴たる赤、そして炎。BPMは200。
全身に血の巡るような曲はまさに、心臓マッサージに最適である。
ハイテンポに織り交ざった変拍子は聴いてて心地よいが、マッサージの難易度を上げてくる。だが、ここまで来た君たちならこの程度、造作もないことだろう。
しかし油断は禁物だ。悪魔はそういった隙を見逃さない。
やはり、曲をよく聴き込んで対応してほしい。
一見するとゲームの戦闘曲にようにも感じられる。
しかしこれは訓練でも、ましてやゲームや遊びでもない。
君たちの血の色がもし赤なら、
その煮え滾る情熱を、燃え滾る愛を、
流れる血潮に身を任せ、両手に乗せるのだ。
そして実感せよ。
生きているということを。
以下は補足だが、黒猫ダンジョンは「リリーゼと炎龍レーヴァテイン」の他に2曲、龍にまつわる作曲を行っている。
この2曲はBPM200~240からは外れてしまうため、心臓マッサージに適してはいないが、よければ聴いてみてほしい。
訂正しよう。
心臓マッサージを受ける患者が「もうちょいペース速く(遅く)して」と言った時などには使用できるかもしれない。
臨機応変に対応してほしい。
■目指すは人間AED
いかがだっただろうか。
実のところ、BPM200というのはハイテンポである。実際BPM200↑というのは相当速い。
だが、それは聴いてマスターしてしまえば造作もないこと。
真の"心臓マッサージャー"を目指し、日々研鑽し、努力し、力の限り取り組んでほしい。
そして私が言いたいことはただ一つ。
普段あんまり聴かない人はちょっと聴いてみてくれ
「歌詞ない曲あんまり聴かないんだよね~~」って人は特に。
音ゲーは沼だが曲は良いぞ。