ラーメン記その3 ~ 一蘭 ~ in横浜
■時刻は23時
23時、横浜。
食べログで評価の高いラーメン屋を検索するが、時間が時間なのでどこも店じまい。
どこかに無いのか、23時でもやってるラーメン屋。
どこかに・・・。
あった。
とんこつラーメン専門店 "一蘭"
階段を上がるとそこそこな行列。皆考えることは同じである。
例により券売機で食券。そこには「替え玉」の文字。
天然とんこつラーメン・・・ご飯でいただくか、替え玉でたくさん食べるか、
両方いくという選択肢もあるにはあったが、最近小食気味だったので断念。
ラーメンとご飯のボタンを押す。
座して待つ。なかなかの回転率。さすがは有名店といったところだろうか。
すると紙を渡された。
なるほど。
こういうオリジナルのオーダーはベースラインを知ってこそ。
初来店なので全て"基本"を選択(ねぎは青ねぎ、チャーシューはあり)。
そして席へ。
一蘭は、元祖「味集中カウンター」システムを取り入れた店だ。隣の席、厨房との間に仕切りが用意されており、「ラーメンを食べること」にのみ意識を集中できるようになっている。
ちなみに隣の席との仕切りは外すことが出来るようになっており、2人以上で来た時などには外してやり取りできるようになっている。
下の空間からさっきのオーダー用紙を刺し込み、店員に渡す。
待つ間は席に用意されたコップに水を汲む。席の一つ一つに水道が設置されているらしい。
余談だがここで勉強するととても捗りそうだ。
ラーメンを待つ間はこのカウンターのシステムを利用し、精神統一を行う。
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瞬く間(15分程度)にラーメンが来た。店員はラーメンを置くと、暖簾が降りてきた。これで本当に味に "集中" できるというわけか。明鏡止水の心で挑む。
ファーストコンタクト。しっかり整っていて小ぎれいなラーメンという印象。
真ん中の赤いトッピングが「秘伝のたれ」というやつだろう。
席にあるオススメの食べ方にも書いてあったが、まずは秘伝のたれを混ぜずに、純粋な豚骨スープを楽しむ。
ほどほどな塩味によくダシの出てる豚骨スープ。
疲れた身体に染みわたる・・・染みわたる・・・染みわたる・・・。
次は麺。ほどほどな柔らかさ。素直なおいしさだ。柔らかめ、固めも気になるところ。
食べてる内に秘伝のタレが良い具合にばらけたのでもう一度スープをいただく。
ほどよい辛味に鼻を抜ける香辛料の香り。だがそれでいて豚骨の味を壊さず。
個人的にはもう少し秘伝のたれが多くても良いかもしれない。次回は2倍にしてみようと思う。
ご飯も美味しく食べ、麺も食べ尽くした。
さて・・・問題は眼前にあるこれである。
腹は八分目。やはり細麺は替え玉前提に出来ているのか、ご飯と合わせても意外と満腹にはならず。
ボタンを押したい衝動にも駆られ、あえなく撃沈。替え玉札に注文を書いてすぐさまボタンを押す。暖簾が開いて店員に190円を支払う。ラーメン、替え玉、ご飯で合計1100円程度。
これまたすぐに替え玉が来た。
今度は固めにした。ぼくは「麺はスープとの絡みが重要」という考えを持っているので、固さの上限はこのくらいかもしれない。
痛恨の極み。写真を撮り忘れる。食べるのに夢中だったので仕方なし。
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満足して店を出ようというところ、席にあったメッセージカードを見つける。これを使えば発声することなく、店員に注文や感想などを言えるらしい。
「ごちそうさまでした」と書いた札を席に残して帰ろう。
ペンを手に取り、丁寧に文字を書く。
紙をくしゃくしゃにしてポケットにしまい、店を後にした。
━━━(参考)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
①一蘭 天然とんこつラーメン専門店