寮のシャワーが壊れた
■寮のシャワーが壊れた
仕事をしていると寮の先輩から一通のメールが。
「寮のシャワーが壊れたので今日は使えません。銭湯に行ってね」
なんとまあ、そんなアニメみたいなことあるんですね。
というわけでお風呂回です。
1クールのアニメだと4話か8話辺りだと思います。
久方ぶりに銭湯へ行きました。北海道にいた頃は近くにスーパー銭湯があったので気が向いた時に行っていたのですが、本州に来てからは初めてだったので少しワクワク。
電車で少しいった所、少々歩いて到着。
銭湯へ行く準備、コツとして「外で身体を十分に冷やす」というものがあります。ちょっと薄めの服で出かけたのでバッチリ冷えました。というか夜なので普通に寒い。
入口に立つともうお風呂の匂いがしました。訳あってお店の名前は伏せます。
入り口。靴を脱いで中へ。夜で閉店も近かったので人は少なく、111番の下駄箱が開いておりました。
券売機。大人一枚をポチっと押します。昔は父親と釣りなどに行った帰りによく銭湯に行っておりましたが、その時は「大人1枚、子供1枚」でした。「大人になってしまったんだなあ」と少し寂しくなります。
成人式などとうに過ぎているというのに、まだまだ心は未熟なままなのかもしれません。
脱衣所。100円を入れて、帰る時には戻ってくるタイプのロッカー。特に理由などがあるわけではないのですが、このタイプのロッカーなんとなく好きです。立て付けが悪いのか、鍵がうまく締まらず、全裸で1分くらい試行錯誤してようやく締まりました。
お風呂へ。シャワーで頭と身体を洗い、しっかりと流してから温泉へ向かいます。
目を凝らして立て札を見る。メガネを外しているので、至近距離まで近づいてからでないと何も見えません。じっと見つめるとそこには、
「電気風呂」
と書いてありました。初っ端からヘビーなのが来てしまいました。
子供のころは刺激が強くて入れなかった電気風呂。大人になった今なら電気の気持ちよさが分かるかもしれないと思い、勇み足で入ります。
足にピリピリと刺激が・・。
膝を曲げ、
腰を下ろし痛い痛い痛い痛い痛いアイタタタタタタタタタタタタヤバいヤバいヤバい
え、何これめっちゃ痛い・・もしかして腰が悪い人ほど痛く感じるとかそんなメカニズムあるの・・? 耐え難い痛みに思わず出てしまいました。
次はジェットバス。色物ばかり来てますが、スーパー銭湯を100%楽しんでいる感じがしてとても心地よい。しっかりと浸かり、腰と背中を重点的にゴリゴリいきました。
すると、1分くらい経ったところで背中に異変が。
かゆい。え、なんでかゆいの・・。マッサージして血行良くなったからかな・・。きっとそうだ・・。 耐え難いかゆみに思わず出てしまいました。 すぐ治まったので、本当に血行が良くなったからなんじゃないかと思ってます。
そろそろ露天風呂へ。扉を開けて外ーーーーおっとサウナがあるじゃないか。これは入らずにはいられない。
温度表示は70℃。え、熱くない? サウナってこんなもんでしたっけ?
と思いつつもダイブトゥサウナ。中に入るとプロサウナーの方々が何人かおりました。
段の上の方に座ると本当に熱い。そのままでは息をしてられないほど熱く、タオルを当てて呼吸します。めっちゃ熱いやん・・と思っていたら、
シューーーーーーーーーッ
更にヒートアップしてきました。尋常じゃない熱気。最初入った時に
「これがたぶんMAXの熱さだろうな」
と思ったのですが、むしろ下限くらいだったようです。銭湯に行ったらサウナには必ず入るようにしていますが、間違いなく人生で一番熱いサウナでした。
2分程度いたところでリタイア。出る時に熱波の中を突っ切るのがマジでキツかった。
サウナの外へ出て、今度は隣の水風呂へダイブ。フィンランド式に倣って一気に肩まで浸かる。
ヒョーーーーーーーーツメテーーーーーー
若干朦朧としてた意識が一気にクリアに。トチ狂っていたので「水風呂に浸かりながらお仕事すると捗りそうだな」とか考えました。
いざ露天風呂。サウナにもあったのですが、露天風呂にもテレビがありました。
こういう"銭湯的記号"が至るところに散りばめられていて、初めて来たはずなのにとても馴染み深いように感じました。乳白色の風呂に使ってホッと一息。来る前は銭湯まで行くのめんどくさいな~とか思っていたのですが、よいリフレッシュになりました。
都会の喧騒から外れてゆっくり入るお風呂。お風呂好きの日本人の血が自分にも確かに流れているんだなあとしみじみ思いながら、深く息を吐きます。
次のお風呂へ。
■塩サウナ
湯舟から出て一通り見て回ると隅っこの方に別の入り口が。また目を凝らしてよく見ると、「塩サウナ」という文字。これはなかなか珍しい。塩の成分で汗を流すシステムなのでしょう。
扉を開けます。中には2人先客がおりました。2人はお知り合いのようで、お互いの身体に塩をとても熱心に塗り合っておりました。目が悪くてあまり見えなかったのですが、たぶん塩を塗っていたのだと思います。
すぐに外へ出ました。
■風呂上がりの一杯
一通り入り終えたのでかけ湯で身体を流し、そそくさとお風呂をあがります。
ロッカーのカギを開けると100円が戻ってきました。ちょっとお得な感じがして好き。このロッカーのメカニズムを考えた方に直接お礼を言いに行きたいですね。
戻ってきた100円を持って牛乳の自動販売機の前へ。100円を入れて牛乳を買います。実際は130円だったので財布から30円追加したのですけれども。
「(25番の牛乳・・いや24番だ!)」
と思いつつ24を押したら23番の牛乳が出てきて一人で笑いました。
フタを開けて牛乳をゴクゴクと飲む。"白"の牛乳を選んでしまったのは失敗したかなとも思ったのですが、普通に美味しかったのと目が悪かったことが幸いして大丈夫でした。
飲み終わったビンをケースに入れ、暖簾をくぐって外に出ます。閉店の時間だったし、電車も丁度良い時間だったので湯冷めしない内に、逃げるように店を出ました。いいお湯でした。
家の最寄り駅へ戻ってきました。カップルがぐだぐだと前を歩いておりました。
イチャイチャするのは時と場所を選べよ
と心から思いました。
ノンフィクションです。