今日のログインボーナス

男もすなる日記といふものを、harumakiもしてみむとてするなり。

二度と生えてこないものばかり失くなって往く

■失った○○は二度と戻らない

あなたはこのタイトルを見て、

○○の中に入る言葉を思い浮かべたことと思います。

 

「信用」

 

「友達や家族」

 

「時間」、・・・

 

今あなたが思い浮かべたそれは、

あなたの人生にとってかけがえのないもののはずです。

 

失くさないように大切に持っていましょうね。

 

 

え、ぼくですか?

 

ぼくは「歯」ですよ。「歯」。口の中にあるやつね。

 

 

■俺の犬歯が臼歯になってる件

良いお話かと思ったでしょう?すみません。

 

今日は「歯」のお話です。

 

2018年6月半ばのある日、ぼくは口の中の違和感に気付きました。

口内の左奥が痛い。物を噛むたびにチクチクと痛みが走る。

 

そういえば噂で聞いたことがあるぞ。

奥歯の更に奥に急に生えてくる歯があるとか。

たしか名前は・・・"親知らず"

 

まあ「気付きました」とか書いてますけど、実際はジリジリ削れてく口内の皮膚の痛みを無視できなくなったという感じなんですけどね。

 

このまま放っておくと皮膚が削れたまま50余年を過ごしそうなので、

腹を決めて歯医者さんに行くことに。

 

 

時は経ち、診察台の上。

初めて行く歯医者なので、まずは検診。綺麗なお姉さんに歯の検査をされます。

この時点で歯医者に行った意義が確かにそこにありました。

仮に歯が治らない結末になってしまったとしても、ぼくは後悔しなかったでしょう。

 

実際は歯茎のところを執拗に攻められ、痛みで悶絶していたのですが、

悶絶中にデンタルお姉さんがあることを言いました。

 

「犬歯、だいぶ削れてますね」

 

犬歯が削れてる? どういうこと?

ぼくは舌で左上の犬歯をくにくに触ってみました。

 

うん、いつもの歯の形・・、生えた時からずっとこの形・・と思っていたのですが、

「いつもの」だと思ってた歯は、実際は削れてこの形になっているとのこと。

 

ショックでした。持っていると思ってたはずのものがジワジワ掠め取られていたのですから。

これまであまり意識したことのなかった自分の犬歯ですが、鏡で見てみると確かに削れてるとしか言いようのない形になってました。犬歯なのに尖ってない。

 

原因は歯ぎしり。更にその歯ぎしりの原因はストレスだとデンタルお姉さんは言いました。

就職活動や大学卒業、社会人生活など色々なストレスにさらされ、結果的に歯の方にダメージが回ってしまったというわけです。

 

■ストレス社会に牙を抜かれたぼく

当たり前ですが、削れた歯を元の歯に戻すことはできません。

出来ることといえば、「これ以上削れないようにする」ということです。

そこでデンタルお姉さんは言いました。

 

マウスピースを作りましょ」

 

ぼくは戸惑いました。

 

「(歯医者だと思ってたけど実はここボクシングジムだったんですか?)」

 

歯が削れるなら、マウスピースという被せものをして削れないようにすればよいのです。なるほど!

じゃあ作りま・・ん? 待てよ? マウスピース・・・・・。

 

俺マウスピース持ってる!前作った!

 

~~~~~~~ <ここから回想シーン> ~~~~~~~

 

①歯が痛い! 虫歯かな!

 

②虫歯じゃないよ! 顎関節症だよ!

 

③治すにはマウスピース!

 

④じゃあ作る! やったね!

 

~~~~~~~~~ <回想終わり> ~~~~~~~~~

 

という感じでした。じわじわと歯が痛くなり、尋常じゃない痛みだったので、これは久々に虫歯やっちゃったかなと思い、歯医者さんへ行き・・

そこで顎関節症と診断されました。

簡単に説明しますと、アゴがゴキゴキ行って噛むと痛いアレです。

治すにはマウスピースがオススメとのこと。

 

そんな過去がありました。

 

顎関節症もある程度治って痛みも引いていたため、最近はつけてなかったのですが、

以降、寝ている時にマウスピースを再び付け始めたぼくです。

 

面倒になって付けなかった時期も実はあったのですが、また舌でクニクニした時に以前より明らかに歯が削れていっていることに気付き、また怖くなって付け始めた次第です。

舌で触るたびに断面積が増えていってるもんですから、それはもう怖くて怖くて。

 

今日もマウスピースをつけて寝るぼくです。

 

■タイトル詐欺

「二度と生えてこない」と書いてありますが、

最近の研究だと新しい歯を生やせる日も近いのだとか。

 

老後のために考えていた入れ歯ギャグを使えなくなりそうなのは残念ですが、

健康な歯が新しく生えてくるというのはとても嬉しいことですね。

 

それでもやっぱり、今の歯を大切に。

 

来たる時の為、牙を研いでこの弱肉強食の社会に立ち向かいましょう。